1. 逆引き検査
1.1. 逆引き設定の有無の検査
IP アドレスを DNS 逆引きして、 PTR レコードが得られるかどうか検査します。
- DNS 検索をするので、ネットワークや DNS サーバに負荷となります。
- 逆ひき設定は正しく行われていないことが多く、遅延を引きおこします。
かつて逆引き設定が行われていなかった中国などからのspam/bots を判別するために使われました。
- 現在はこれらも逆引き設定されいます。
1.2. DNS パラノイド (paranoid) 検査
以下の手順で行います。
- IP アドレスを逆引きして、 PTR レコード(複数可)を得る。
- PTR レコードが指すドメイン名を検索して、A レコードを得る。
- 得られた A レコード(群)中に元の IP アドレスが含まれているか調べる。
PTR レコードは複数あってもかまいません。 まず PTR レコードを探すことに注意してください。
paranoid 検査にパスするホストが多くない現在はこの検査が有効な状況は思いつきません。
2. 逆引き検査についての誤解
http://neta.ywcafe.net/000395.html DNS逆引きチェックによるスパム対策は百害あって一利無し
- 検査する側もされる側も逆引きというものについての理解が不足しています。
3. 逆引きが失敗する時
- きちんと逆引き設定されていても、ネットワークや DNS サーバの状態により逆引きに失敗することがあります。
- 一度の逆引き失敗でメイルをバウンスするようなことはしてはいけません。
- メイル受信サーバは逆引きできないこと(だけ)を理由に受信拒否してはいけません。
- 一時保留の返事をすることを勧めます。
- 送信側は一時保留の返事がきたら、適当な時間(通常は 30分)を置いて再送すべきです。(RFC 2821)
- 一時保留の返事をすることを勧めます。